ビットコインでリフォーム費の支払いが可能に

 仮想通貨「ビットコイン」導入の波が、建築の世界にも広がりを見せている。住宅や店舗の設計・施工を手掛けるファミリー工房(東京都足立区)は2017年11月1日から、新築およびリフォーム費用の決済にビットコインを導入する。同社の経営統括を担うファミリーグループ・ホールディングスが発表した。
 ビットコインとは、金融機関などを介すことなくインターネット上で決済ができるグローバルな仮想通貨だ。手数料が安く、短時間で決済ができるというメリットがある。小売業や飲食業などでは、ビットコインでの支払いが可能な店舗が拡大。両替なしで決済ができるため、訪日外国人観光客の消費拡大にも期待が高まっている。

ファミリーグループ・ホールディングスが設計・施工を手掛けた住宅のリノベーション例。延べ面積約80m2で工事費は約780万円(写真:ファミリーグループ・ホールディングス)
 ファミリーグループ・ホールディングスの古藤晃英代表は、「ビットコインで支払いができないか、といった問い合わせが入り始めたのが導入のきっかけだ。導入に際して、コストがほとんどかからないのでデメリットはないと考えた」と説明する。
 ファミリー工房が手掛ける新築・リフォーム費用の一括払いに適用し、限度額は設けない。決済には、国内ビットコイン取引所大手のビットフライヤーのシステムを採用する。支払う顧客側は、ビットフライヤーのアプリ「bitFlyerウォレット」が必要になる。ファミリー工房が提示するQRコードをアプリで読み取って送金すれば完了だ。
 ファミリーグループ・ホールディングスはビットコインでの資産運用などは想定しておらず、入金されたビットコインは即、日本円に換金する。数百万円規模のリフォームから始めて軌道に乗れば、他の取引所のシステム導入なども検討する考えだ。
(日経アーキテクチュア 谷口りえ)

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